この文書は EB ライブラリバージョン 4.5-20200413 に対応しています。
目次:
Copyright (c) 1997-2006 Motoyuki Kasahara
ebinfo
コマンドは CD-ROM 書籍に関する様々な情報を出力します。
ebinfo
は EB ライブラリを使用しており、ライブラリと一緒に配布
されています。
ebinfo
の実行
ebinfo
の一般的な起動方法は次の通りです。
% ebinfo 書籍へのパス
書籍へのパス には、CD-ROM 書籍のトップディレクトリ、つまり
catalog
または catalogs
ファイルが存在する
ディレクトリを指定します。
パスは、ローカルなパス (例: /mnt/dict) でも遠隔アクセス識別子
(例: ebnet://localhost/dict) でも構いません。
複数のパスを書くことはできませんが、以下のように、パスの指定を省くことは
できます。
% ebinfo
この場合、ebinfo
はカレントディレクトリ (.
) が
指定されたものと判断します。
ebinfo
は指定された書籍に関する情報を、次のような感じで出力
します。
% ebinfo /mnt/cdrom ディスクの形式: EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA 文字コード: JIS X 0208 副本の数: 2 副本 1: 題名: 新英和辞典(第三版) ディレクトリ: ejdict 検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー フォントの大きさ: 16 24 30 48 半角フォントの文字: 0xa121 -- 0xa24e 全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e 副本 2: 題名: この書籍の使い方 ディレクトリ: howto 検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー フォントの大きさ: 16 24 30 48 半角フォントの文字: 全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
副本 (subbook) が複合検索 (multi-search) に対応している場合、
--multi-search (または -m) オプションを指定すると、
ebinfo
は複合検索に関する詳細な情報も合わせて出力します。
複合検索に関する情報は、次のような感じになります。
複合検索 1: ラベル 1: 国または地域 候補: 有 ラベル 2: 時期 候補: 無 ラベル 3: カテゴリ 候補: 有 ラベル 4: 出典 候補: 無 複合検索 2: ラベル 1: 著者 候補: 無 ラベル 2: 題名 候補: 無 ラベル 3: 日付 候補: 無 ラベル 4: 出版社 候補: 無
この節では、ebinfo
が出力する情報の詳細について説明します。
加えて、その書籍のそれぞれの副本について、以下の情報が出力されます。
副本が持つ、フォントのサイズの一覧。 この一覧には、16, 24, 30, 48 という 4 つのサイズの一部、もしくは全部から 構成されます。
副本が定義している半角文字の文字番号の範囲。
副本が定義している全角文字の文字番号の範囲。
通常の出力の代わりに、ebinfo
は EBNET サーバが公開している
書籍の一覧を出力することもできます。
この場合のコマンド行の概要は、次のようになります。
% ebinfo --book-list 遠隔サーバ識別子
ここで、遠隔サーバ識別子 は、書籍名を含まない遠隔アクセス識別子 になります。 たとえば、
% ebinfo --book-list ebnet://dict.example.com 名前 題名 encycl ブラウンコンサイス百科事典 encycl.app ブラウンコンサイス百科事典 (appendix) crossword クロスワードパズル辞典 travel ワールドトラベルガイド
「名前」の末尾に .app が付いているものは appendix (付録)、 それ以外は書籍本体です。 ただし、そのクライアントに対してアクセスを許可しない書籍や appendix は 出力されません。
続けて、この中の encycl という書籍の情報を見るには、次の ようにします。
% ebinfo ebnet://dict.example.com/cncyclopedia ディスクの形式: EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA 文字コード: JIS X 0208 副本の数: 1 副本 1: 題名: ブラウンコンサイス百科事典 ディレクトリ: brown 検索方式: 前方一致 後方一致 条件 複合 メニュー フォントの大きさ: 16 24 半角フォントの文字: 0xa121 -- 0xa452 全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa452
ebinfo
のオプション
ebinfo
コマンドは、伝統的な一文字オプション名と覚えやすい長い
オプション名の両方を扱うことができます。
長いオプション名を表すには、- ではなく -- を
用います。
オプション名が一意に決まる範囲内で、名前の後方部分を省略することができます。
-h
--help
-l
--book-list
-m
--multi-search
-v
--version