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ebfont の実行

ebfont の一般的な起動方法は次の通りです。

% ebfont 書籍へのパス

書籍へのパス には、CD-ROM 書籍のトップディレクトリ、つまり catalog または catalogs ファイルが存在する ディレクトリを指定します。 パスは、ローカルなパス (例: /mnt/dict) でも遠隔アクセス識別子 (例: ebnet://localhost/dict) でも構いません。 複数のパスを書くことはできませんが、以下のように、パスの指定を省くことは できます。

% ebfont

この場合、ebfont はカレントディレクトリの下に画像ファイルを 生成します。 このとき、ファイル名の一般形式は次の通りです。

副本/高さ/narrow/文字番号.拡張子
副本/高さ/wide/文字番号.拡張子

拡張子xbmxpmgifbmp png のいずれかで、文字番号 は 16 進数 4 桁 (0 から 9a から f) で、次のようになります。

ejdict/16/narrow/a121.xbm
ejdict/16/wide/a321.xbm

ejdict/16/xbm/narrow などの中間のディレクトリは、もし 無ければ ebfont が生成します。

--output-directory オプションを指定することで、 ebfont はカレントディレクトリ以外のディレクトリに 画像ファイルを出力することができます。 そのトップディレクトリは、ebfont を実行する前に作成されて いなければなりません。

% ebfont --output-directory ディレクトリ 書籍へのパス

画像形式

ebfont は XBM, XPM, GIF89a, BMP, PNG 形式の画像ファイルを 生成することができます。 画像形式は --image-format (-i) オプションで 指定します。 --image-format オプションは引数を一つ取り、そこにカンマ (,) で区切って、画像形式の名前を並べて書きます。 たとえば、以下のコマンドを実行すると、ebfont は XPM 形式と GIF 形式の画像ファイルを生成します。

% ebfont --image-format xpm,gif 書籍へのパス

--image-format の引数は、次のように分けて書くこともできます。

% ebfont --image-format xpm --image-format gif 書籍へのパス

XPM, GIF, PNG 形式では、前景色は黒 (RGB の #000000) に、 背景色は透明になります。 BMP 形式では、前景色は黒に、背景色は白 (RGB の #ffffff) に なります。

ebzip は GIF の画像を生成する際に LZW 圧縮アルゴリズムを 使わないため、ファイルのサイズは相当大きくなります。

高さ

特に指定がなければ、ebfont は、半角と全角それぞれについて、 高さ 16 ピクセルのフォントの画像ファイルを生成します。 --font-height (-f) オプションを使用することで、 他の高さのフォントの画像ファイルを生成することができます。 --font-height オプションは引数を一つ取り、そこにカンマ (,) で区切って、フォントの高さを並べて書きます。 フォントの高さは、16243048 のいずれかでなくてはいけません。 たとえば、以下のコマンドを実行すると、ebfont は高さ 16 ピクセルと 24 ピクセルのフォントの画像ファイルを生成します。

% ebfont --font-height 16,24 書籍へのパス

--font-height の引数は、次のように分けて書くこともできます。

% ebfont --font-height 16 --font-height 24 書籍へのパス

副本

なにも設定しないと、ebzip はすべての副本 (subbook) を対象に して画像ファイルを生成しますが、--subbook (-S) オプションを使うと、指定した副本の画像ファイルだけを生成することができます。

--subbook オプションは引数を一つ取り、そこにカンマ (,) で区切って、副本のディレクトリ名を並べて書きます。 ebinfo コマンドを用いると、あなたの所有している書籍に どのような副本が含まれているのかを知ることができます。

% ebinfo /mnt/cdrom
ディスクの形式: EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA
文字コード: JIS X 0208
副本の数: 3

副本 1:
  題名: 新英和辞典(第四版)
  ディレクトリ: english
  検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 0xa121 -- 0xa24e
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e

副本 2:
  題名: CD-ROM 仏和辞典(第三版)
  ディレクトリ: french
  検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e

副本 3:
  題名: ポケット独和辞典(第三版)
  ディレクトリ: german
  検索方式: メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e

(ebinfo コマンドに関しての詳細は、 ebinfo コマンドのマニュアル を参照のこと。) この例では、3 つの副本が書籍には含まれており、そのディレクトリ名は english, french, german だということが分かります。

次のコマンドを実行すると, ebfontenglishfrench の画像ファイルだけを生成します。

% ebfont --subbook english,french /mnt/cdrom

ディレクトリ名の大文字・小文字の違いは、区別されません。 --subbook の引数は、次のように分けて書くこともできます。

% ebfont --subbook english --subbook french /mnt/cdrom

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