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ebzip
コマンドは、伝統的な一文字オプション名と覚えやすい長い
オプション名の両方を扱うことができます。
長いオプション名を表すには、- ではなく -- を
用います。
オプション名が一意に決まる範囲内で、名前の後方部分を省略することができます。
-f
--force-overwrite
-
確認を求めずに、既に存在しているファイルを上書きします。
このオプションは、情報出力の動作のときや、--test
(-t) オプションを指定したときは無視されます
(詳しくは、「古いファイルの上書き」 を
参照のこと)。
-h
--help
-
ヘルプメッセージを標準出力に出力して、終了します。
-i
--information
-
指定された CD-ROM 書籍の圧縮状態を出力します
(詳しくは、 「情報出力」 を参照のこと)。
-k
--keep
-
出力側のファイルを書き込み終わっても、対応する入力側のファイルは
削除しません。
このオプションは、情報出力の動作のときや、--test
(-t) オプションを指定したときは無視されます
(詳しくは、「圧縮の実行例 (2)」
を参照のこと)。
-l 整数
--level 整数
-
圧縮レベルを指定します。
整数 は、0、1、2、
3、4、5 のいずれかでなくては
いけません。
レベル 0 は、最も速いものの圧縮率は最悪です。
レベル 3 は、最も遅いものの圧縮率は最良です。
指定しなかったときのレベルは 0 です。
このオプションは、圧縮以外の動作のときは無視されます。
(詳しくは、「圧縮レベル」 を参照のこと。)
-n
--no-overwrite
-
既に存在するファイルがあった場合、上書きの確認を求めずに、そのファイル
は飛ばして次のファイルに進みます。
このオプションは、情報出力の動作のときや、--test
(-t) オプションを指定したときは無視されます。
(詳しくは、「古いファイルの上書き」
を参照のこと。)
-o ディレクトリ
--output-directory ディレクトリ
-
出力側のファイルを置くディレクトリを指定します。
指定しなかったときは、カレントディレクトリ (.) になります。
このオプションは、情報出力の動作のときや、--test
(-t) オプションを指定したときは無視されます
-q
--quiet
--silence
-
情報、警告メッセージを出力しません。
ただし、圧縮・伸長時に出力側のファイルが既に存在していると、
ebzip
はその出力側のファイルを上書きして良いかどうか
訊いてきます。
この質問を抑制するには、--force-overwrite(-f)
または --no-overwrite(-n) を指定して下さい。
このオプションは、情報出力の動作のときは、無視されます
-s 型
--skip-content 型
-
無視するファイルのデータ型を指定します。
型 は、データ型の名前をカンマ (,) で区切って
並べたものでなくてはいけません。
ebzip
が現在のところ認識するデータ型の名前は、
font
(外字のフォント)、graphic
(画像データ)、
sound
(音声データ)、movie
(動画データ) です。
指定しなかったときは、どのファイルも無視されません。
-S 副本
--subbook 副本
-
圧縮・伸長・情報出力の対象とする副本を指定します。
副本 は、副本のディレクトリ名をカンマ (,) で
区切って並べたものでなくてはいけません。
指定しなかったときは、すべての副本が対象になります。
(詳しくは 「一部だけの圧縮」 を参照
のこと。)
-t
--test
-
圧縮・伸長したデータを、実際のファイルには書き込みません。
このオプションは、情報出力の動作のときは無視されます。
(詳しくは 「テスト」 を参照のこと。)
-u
--uncompress
-
CD-ROM 書籍を伸長します。
(詳しくは 「伸長」 を参照のこと。)
-v
--version
-
バージョン番号を標準出力に出力して、終了します。
-z
--compress
-
CD-ROM 書籍を圧縮します。
(詳しくは 「圧縮」 を参照のこと。)
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